髪のどこにメラニンがあるかご存知ですか?

黒髪と白髪の違いは?
今回は髪の構造と、白髪とはどういう髪かというお話をします。
髪の構造
シャンプーのCMで髪の断面イラストを目にしたことはありますよね。髪は3層になっていて、お寿司のかっぱ巻きに似ています。
- メデュラ
中心にある髪の芯のような部分です。細い髪やブロンドにはないことが多いです。主成分は、やわらかいタンパク質です。髪をドライヤーなどで暖め過ぎたり、汚れたままにしておいたりとすることでここが空洞になりやすくなります。空洞になると、髪にあたった光が乱反射して髪の色が薄く・・・時には白くみえてしまう現象の原因の1つになります。かっぱ巻きのキュウリの部分ですね。 - コルテックス
メデュラを包むようにある髪のほとんどを占める組織です。主成分は、タンパク質でで繊維状になっています。ここにメラニンがあります。かっぱ巻きの酢飯の部分です。 - キューティクル
コルテックスを覆うように存在しています。主成分はかたいタンパク質で半透明の鱗のようになっています。剥がれたり反れたりすると傷んだ髪になるよくご存知の存在ですね。キューティクルに色素は存在しません。かっぱ巻きの海苔の部分です。
髪の色はコルテックスの色
こちらのページに黒髪とブロンドと白髪の断面写真が掲載されています。
コルテックスに含まれるメラニンが髪の色を作り、コルテックスを覆うキューティクスが光を受け、髪の色を人に見せています。
本当は黒髪なのに、光にあたると白髪や金髪に見える毛がたまにありますが、それはメラニンが少なくなった毛か、キューティクルの状態が悪く色が綺麗に見れないだけかもしれません。
白髪と黒髪の違い
単純に“コルテックス”の層にメラニンがあるかないか、です。
コルテックスにメラニンがあれば黒髪になりますし、白髪の場合はメラニンがありません。とても単純な違いですが、そのメラニンがあるかないかで髪、しいては印象も変わりますね。
メラニンは一度なくなってしまうと元に戻ることはありません。
なくならないようにするのが白髪予防なわけですが、早めにしっかり対策していきましょう。